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2018年3月20日 (火)

3月25日放送 第四十七回は 太宰治 作『恥』

Dsc_8078yuuhi(新潟のH.YAMADAさん撮影)
『 パナホーム山梨 presents SUNSET THEATER 』

ご案内役の 小川もこ です。

毎週、日曜日の17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー
サンセットタイムにお届けする この番組は、
私、小川もこ が 名作をセレクトし 朗読させていただきます。

第四十七回放送は 3月25日。
今回 は、太宰 治が書きました「恥」です。


『婦人画報』1942年(昭和17年)の1月号に最初に発表され、
その年の6月、「女性」という単行本に収められています。

太宰治は、女性のモノローグで、一人称で語っていく、タイプの小説が
抜群に旨いですよね。

「女生徒」「雪の夜の話」をはじめ、

サンセット・シアターでも、「葉桜と魔笛」や、「貨幣」「待つ」など女性の一人称の ものがたりを朗読してきましたが、これも、その一つです。

 戸田という作家に、匿名で応援の手紙を出して、最終的に会いに行くという話で、
友人の菊子へ宛てた「主人公の私」の手紙という形をとっています。

主人公の女性が、手紙の中で小説家に呼びかける時の言葉「貴下」。

これは「あなた」にあたる、二人称の代名詞で、同等、または目下の相手に対する敬称。
男性が多く手紙などで用いる言葉ですね。
こんな言葉を使ってしまうあたり、この主人公の女性の性質、性格がわかろうというものです。

 太宰自身、こういう手紙をしょっちゅう、もらっていたんじゃないでしょうか。

ユーモアの中に、シニカルな皮肉も込めている作品で、大の太宰ファンを自認する、漫才師の又吉直樹さんも 強く推薦している小説です。41h9cmzbdcl 女流作家の角田光代さんも推していますね♪


お聴きくださっての御感想 お待ちしています。
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さらに。この番組ブログの扉のサンセット写真は いつも夕陽・夕焼け・夕景を掲載しています。
最初の頃は、無料の壁紙を貼っておりましたが、
最近、投稿していただいた写真を載せさせてもらっています。
あなたも、綺麗だなぁ〜というサンセット写真が撮れたら、ぜひ。

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日曜日の午後。17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー。

東京や関東近郊の皆様は78.6MHz、甲府は83.0MHzにチューニングして、
その他 全国の皆様は、LISMO WAVEや radiko.jpプレミアムでお楽しみくださいね〜♪

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SUSUMU・Tさんからの御感想:

聴いているほうが恥ずかしくなる感覚を覚えつつ苦笑しながら聴きました。
何故、恥ずかしいかというと。。
中学時代に天地真理ちゃんにファンレターを出したことがあって、
「いかにボクが真理ちゃんを好きか」を
色々書き綴ったことを思い出したからなのであります(*^_^*)

それとですね。
ウィスキーは「フォアローゼス」を呑んでいますが、
そもそもは吉田拓郎が「ペニーレインでバーボン」という歌を歌っていて、
20代後半、オレもバーボンを飲もうと思って飲み始めたわけで。
ちょうど、「恥」を聴いた日の夜の「吉田拓郎ラジオデナイト」で
「実はさ、ボクはバーボンが飲めないんだよ」
というトークがあって、
「貧乏でも みすぼらしくもない小説家」のエピソードと重なって、爆笑してしまいました。