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2017年10月11日 (水)

10月15日放送 第二十四回は 芥川龍之介 作「羅生門」

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(K.WATANABEさん撮影)
『 パナホーム山梨 presents SUNSET THEATER 』

ご案内役の 小川もこ です。 

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私、小川もこ が 日本文学の名作をセレクトし 朗読させていただきます。

第二十四回放送は 10月15日。今回 は、芥川龍之介が書きました『羅生門』(らしょうもん)です。

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芥川龍之介は、明治25年に生まれ、昭和2年に35歳で亡くなっていますが、
その作品の多くは短編です。
また、『今昔物語集』や『宇治拾遺物語』といった古典から題材をとったものも多いですね。
この『羅生門』も、『今昔物語集』の巻二十九第十八と、巻三十一第三十一の二つの物語を
合わせた形で書かれています。

東京帝国大学在学中の、まだ無名の作家だった大正4年11月、25歳の時、
雑誌『帝国文学』へ発表されました。
芥川文学の原点ともいえる作品。
高校国語教科書に現在も採用されています。

最後の結びの一文は たびたび変更されているようです。
『帝国文学』の初出では
「下人は、既に、雨を冒して、京都の町へ強盗を働きに急ぎつつあつた。」
第1短編集『羅生門』では
「下人は、既に、雨を冒して京都の町へ強盗を働きに急いでゐた。」
初出から二年半たって短篇集『鼻』(1918年大正7年7月(春陽堂))収録時に改稿されて、現在のように
「下人の行方は、誰も知らない」となりました。
芥川のような文豪こそ、何度も推敲し、よりよいものを追求していくのですね。。

150289_01 黒澤 明監督作品の映画『羅生門』は、この小説と同じタイトルですが、
同じく芥川が書いた小説『藪の中』が、ストーリーのメインになっています。
ただ、小説「羅生門」から舞台背景や、着物をはぎ取るエピソードなどは取り入れていますので、
レンタルなどで 映画を鑑賞してみるのも愉しいかもしれません。


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