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2017年9月 7日 (木)

9月10日放送 第十九回は有島武郎 作『一房の葡萄』

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(撮影:Tkegon)
『 パナホーム山梨 presents SUNSET THEATER 』

ご案内役の 小川もこ です。 

毎週、日曜日の17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー
サンセットタイムにお届けする この番組は、
私、小川もこ が 日本文学の名作をセレクトし 朗読させていただきます。

第十九回放送は 9月10日。今回 は、有島武郎が書きました『一房の葡萄』(ひとふさのぶどう)です。

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有島武郎は、1878年(明治11年)に生まれ、大正12年、45歳で自死で亡くなった作家です。

学習院中等科卒業後、農学者を志して札幌農学校に進学、明治36年に渡米し、ハバフォード大学大学院で学び、その後、ハーバード大学で歴史・経済学を1年ほど学び、帰国後、志賀直哉や武者小路実篤らとともに同人「白樺」に参加しました。

代表作に『カインの末裔』『或る女』や、評論『惜みなく愛は奪ふ』などがありますが、
今日の作品、「一房の葡萄」は、雑誌『赤い鳥』1920年(大正9年)に掲載された有島が書いた最初の創作童話で、横浜英和学校(現横浜英和学院)での自身の体験に基づいています。

1923年、軽井沢の別荘(浄月荘)で婦人公論の編集者だった波多野秋子(はたの あきこ)と心中して亡くなった有島ですが、その前年、1922年に編まれた唯一の創作童話集のタイトルが「一房の葡萄」。で、文壇作家が書いた童話としてだけでなく、子どもの内面にせまった作品として注目されました。

この童話集、全4篇中、この「一房の葡萄」をはじめ、3篇が有島自身の幼い頃の体験に基づくお話です。
自ら装幀、挿画を手がけ、自分の3人の子供達に捧げる言葉が添えられています。

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ぎゅうっと胸を締め付けレられるような 少年期の心の痛み。

一房の葡萄に込められた 思い。

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あなたが彼なら、彼の友達なら、彼の担任の先生なら...いったい どうするでしょう?
それぞれの立場におきかえて 聴いてみてくださいね。


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