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2017年8月24日 (木)

8月27日放送 第十七回は夏目漱石 作「夢十夜」から第六夜と第七夜

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『 パナホーム山梨 presents SUNSET THEATER 』

ご案内役の 小川もこ です。 

毎週、日曜日の17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー
サンセットタイムにお届けする この番組は、
私、小川もこ が 日本文学の名作をセレクトし 朗読させていただきます。

第十七回放送は8月27日。今回 は、
夏目漱石が書きました、「夢十夜」から、第六夜と第七夜 です。

『夢十夜』は 10の夢語りを並べたもので、明治41年、『朝日新聞』に10回にわたって連載されました。

新聞連載の1回分ですから、第一夜から、第十夜まで、短い夢物語ばかり。
「こんな夢を見た」という、有名な書き出しで始まるのは、
実は、第一夜、二夜,三夜,五夜だけで、あとの6つの話は、普通の 書き出しです。

以前に、第一夜と第三夜をお届けしましたが、
今日は、第六夜と、第七夜を朗読します。

第六夜に登場するのは、運慶
平安時代末期から鎌倉時代初期に活動した希代の天才仏師ですね。
運慶の彫った仏像は、男性的な力強い表情と体つきが特徴的で、まるで生きているかのよう。

実は、この秋、東京で運慶の作品が鑑賞できるんですよ。

9月26日から11月26日まで、東京上野の「東京国立博物館」において、
史上最大の運慶展が開催されます。あなたも夏目漱石気分で、運慶の彫りっぷりを眺めに出かけてみてはいかがでしょう。


YouTube: 特別展「運慶」紹介映像


そして、大きな客船に乗っての第七夜
黒い煙と、黒い波。真っ暗な海、そこは、後悔と恐怖を感じ続ける世界。
ここでの描写は、明治33年、漱石がドイツ汽船プロイセン号で英国留学に向かった時の体験が基礎にあるとされています。あるいは、パリで他の留学生と別れ、ひとりぼっちで夜のイギリス海峡を渡った時の心中が反映しているとも。


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