2020年8月15日 (土)

2020年8月15日放送分

【オープニング曲】Say So/ Doja Cat

【エンディング曲】徒然交響曲/コーヒーカラー

 

・店名/やぶ屋総本店

・住所/〒025-0078 岩手県花巻市吹張町7−7−17

・紹介料理/賢治セット(天ぷらそば+三ツ矢サイダー)

・料理コメント/多くの文豪がいる中で、

わたしは宮沢賢治が大好きです。

彼の作品に夢中となり、何度か宮沢賢治が生活していた

岩手県の花巻市を訪れました。

記念館・資料館はもとより、ゆかりの建物や碑石を訪ねるうち、

彼が給料をもらうと生徒や同僚と足繁く通ったおそばや藪屋で

天ぷらそばを食べたということを耳にし、

早速、昼食にと行って参りました。

このおそばやは今ではわんこそばを食べさせてくれるお店として

有名であります。

宮沢賢治はこの天ぷらそばに三ツ矢サイダーをつけて

注文していたとのことです。

何か急に距離が近くなったような気がしました。

お味はちょっと濃いめの鰹が効いたお味で、

そば自体は少し黒く柔らか目であります。

エビ天の衣のしつこさを三ツ矢サイダーが

洗い流してくれるような清涼感で、結構相性が良いです。

ちなみに宮沢賢治のエピソードですが、かなりの大食い、

早食いでこの藪屋のことをBUSHと呼んでいたそうで、

そばを食べ、酒の代わりにサイダーを飲み

あれこれと談義をしたそうです。

そう言うことを思い浮かべながらいただくおそばは、

絵もいえぬノスタルジックな気分にさせて

大正時代の後期にタイムスリップをするような気さえさせるのでした。

いろんな意味で、美味しいおそばでございました。

 

0815 「やぶ屋総本店」ホームページより引用

0815_2

0815_3 教壇に立つ宮沢賢治(稗貫郡立稗貫農学校(のち県立花巻農学校、現在県立花巻農業高校)時代)

稗貫:ひえぬき

0815_4 当時の藪屋(「やぶ屋総本店」ホームページより引用)

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宮沢賢治がいただいていた当時と思われる三ツ矢サイダーのラベル