2019年12月21日 (土)

12月21日は藤村記念館とこうふ開府500年常設展示メモリアルギャラリー

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甲府駅北口を降りると目に入る記念館。
実は、初めて甲府に来た時から、
何だろうなと思っていました。
バラの咲く時期には、建物の周りをきれいな
バラの花が咲いていますね。

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今日は、甲府市教育委員会の志村さんに
お話しを伺いました。

藤村記念館の文化財としての名前は、
「旧睦沢学校校舎」、学校だったのです。

明治8年に建てられた擬洋風建築です。
擬洋風建築とは、洋風に近いような建て方をした
建築物のこと。

例えば、建物の外装は洋風で窓ガラスなど、当時、最新だった材料が
使われていますが、建物の骨組みや建築手法は、
日本の伝統的な木造建築なのです。
ベランダがあったりもしますが、屋根は日本の瓦が使われています。

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山梨県第5代県令 藤村紫朗が、擬洋風建築を奨励したので、
明治時代に、このような建物が、山梨にはたくさん建てられました。

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藤村記念館は、当時の住民がお金を出し合って作ったそうです。
みんなが持ち寄ったお金で、こんな建物ができるなんて。
当時の人達の気概のようなものも感じますね。

現在の藤村記念館の内部には、さまざまなものが展示されています。
その中でも注目なのが、「根津ピアノ」。

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昭和初年、山梨市出身の実業家 根津嘉一郎が,
山梨県内の全学校に寄贈したピアノで、80年以上経った今も現役です。
プロの方がここでコンサートをして弾くことがありますよ。

他にも、日本遺産に登録された「縄文土器」も見られます。
こちらは、およそ5000年前、
縄文時代中期の笑った顔と怒った顔の土器です。

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また、年間30回程度、演奏会、展示会、講演会なども行われています。
毎月10日には、甲府駅北口まちづくり委員会主催
「100万人クラッシックライブ」があります。
若手演奏家によるクラッシックを中心とした演奏会です。
根津ピアノの音色を楽しめる会もありますので、ぜひ行ってみてください。

さて、藤村記念館ですが、2階建のように見えますが、実は3階建てです。
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外から全体を見れば良く分かるのですが、
ちょうど建物の中心にあるところが
3階部分なのです。

普段は、立ち入りができませんが、今回は特別に見せて頂きました!!

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見晴らしが素晴らしい!
もともと学校として使用されていた時には、ここは、
授業などの鐘を鳴らすところだったようですよ。

こんなオシャレな建物が学校だったとは。
通う子たちも誇らしかったのではないかな?と思いました。

2階は教室が再現されていますよ。

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続いて、甲府駅に戻りまして、
甲府駅北口の
「こうふ開府500年常設展示 メモリアルギャラリー」を訪ねました。

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ご案内を頂いた、甲府市のボランティアガイド加藤さんは、
子どもの頃から甲府で過ごしてこられた方です。

ここでは、甲府500年の歴史を時代別に展示されています。
戦国時代はもちろんのこと、江戸、明治、大正、昭和そして平成と、
どのように変遷をしてきたのかが、歴史的な出来事と共に
知ることができますよ。

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ときどきクイズもある!!(難問!)

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等身大の村岡花子と、太宰治。
小柄な方だったんですね。(私の身長は162㎝)

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学校でみんなで見に来てもらうのも良いなと、
加藤さんはお話をされていました。

加藤さんが甲府で実際に体験してきたお話も、
展示物と共にうかがえたのも、今日、興味深かったです。

もうすぐ2019年も終わりです。
500年イヤーの最後に、改めて訪れるのも面白いと思います!

また来週も、てくてくします。