2019年12月14日 (土)

12月14日は大村智記念学術館へ

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甲府駅から武田通りを北に歩くと、山梨大学がありますね。
山梨大学と言えば、ノーベル賞医学・生理学を受賞された
大村智博士ゆかりの大学です。

山梨大学には、大村先生の功績を知ることが出来る施設、
「大村智記念学術館」があります。

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お話をしてくださったのは、
山梨大学の島田 眞路学長です。

大村先生は、昭和33年に山梨大学教育学部をご卒業されています。
学校の先生として勤務されていましたが、
山梨大学 工学部 発酵生産学科の助手となり、
ワインの研究をされていました。
山梨出身でもありますし、本当に山梨と縁がある先生ですね。

さて、「大村智記念学術館」ですが、
とても、不思議な八角形の造りです。
この外観は、現在の山梨大学のルーツの1つである、
甲府学問所「徽典館」の高楼、八角三層(八角形の建物で3階建て)を
モチーフにしています。
大学のルーツにも触れられる、ランドマークのような感じですね。

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記念学術館の中では、大村先生の足跡を辿ることができます。
例えば、卒業論文。
手書きですが、文字の大きさも揃っていて、とても綺麗な字で
書かれいました。
一つ一つ、きちんとされている方なんだろうな、と
字を見ても人柄って、伺えますね。

学生時代のものには、勉強だけではなく、
スキーに関連したものもありました。

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そして研究に関連したものも多数展示されていますが、
やはり目を引くのが、ノーベル賞に関連した展示かと思います。
授賞式の大きな写真や、メダルのレプリカ
(レプリカと言ってもすごく厚みがあり、ずっしりと重そう!)など
興味深いものがたくさんありました。

展示は、大村先生に関連するものだけではなく、
山梨大学が所蔵する水晶や、大学全体の貴重な学術資料なども
見ることができます。

20191214_110345 入り口近くに展示されているのは、「大水晶」。
高さ1メートルはあるような立派なものでした。

20191214_110110また、奥にも「水晶庫」もあり、山梨大学で研究している
人工水晶の歴史や、人工水晶を見ることができました。
人工水晶は、山梨大学が初めに作ったのです。

「大村智記念学術館」は、研究資料などを展示するだけではなく、
クラシックコンサートなども行われています。
今年の夏にも、1周年記念のコンサートが開催されたそうですよ。
理系・文系と関係なく、総合的な知の体験が出来る場所なんだなと
思いました。

地域の方たちの協力もあり出来た、「大村智記念学術館」。
大村先生の功績を紹介するのはもちろんですが、
大学がずっと行ってきている研究の成果、そして地域の方たちの
知の体験の場として、親しまれているんだなと感じました。

また来週も、てくてくします。