2019年10月19日 (土)

10月19日は金山神社へ

ここをクリックすると番組を聴くことができます。

江戸時代に城下町だったエリアを歩いている今月。
商人の街だったあたりを、今週も歩いていますが、
今回は、このあたりに住んでいた職人にゆかりのある
あたりを歩いています。

Torii_20190909_115435_2

今回も、甲府市教育委員会の金子誠司さんに
お話を伺います。
なぜブランコに乗っているのでしょうか…

Burannko_20190909_120944

先月も滑り台で写真を撮りましたが、
ちょっと変な写真を撮るのも楽しいものです。

ここは、金山神社です。
甲府市中央にありますが、ぱっと見た感じでは、
ここに神社があるとは、ちょっと分かりづらい場所にあります。

中華料理の蓬莱軒の向かいというか、
お茶の春木屋さんの数件隣と言いますか、
私も、何度もこの前は通っていたのですが、
気が付かなかった!
20190909_121221

江戸時代、甲府にはさまざま職人がいました。
武田家は、国経営のために様々な業種の人々を支配下に
置いていました。

刀剣生産に関わる職人、
木工品をつくる職人、建具を専門にする職人などです。
江戸時代でも、このような仕事は、
新しい甲府城下の建築に携わっていました。

職人には、お城に携わる御用職人と、
御用を務めない平職人がいたそうですが、
甲府城の建築がひと段落すると、御用職人は暇になったようですよ。

御用職人は、甲府城の掃除人足役に命じられましたが、やはり職人。
プライドがあり、なかなかその仕事を受け入れられなかったそうです。

Zenntai_20190909_115451

職人の歴史を振り返りましたが、
いま、私たちがいるのが、職人との縁がある、金山神社です。
祭神は金山彦命という鉱山の神で、鉄を扱う鍛冶屋の信仰です。
このあたりは、鍛冶町と呼ばれていたそうです。

正月の仕事始めの時には、鍛冶町の職人が鉈や鎌などの雛形を奉納しました。
奉納するまでその雛形は、仕事場の柱に打ち付けておいたそうです。

戦前までの鍛冶町は、そこかしこから、槌を打つ音が「トンテンカン」と
響いていたといわれています。

いまは、静かで、子どもも安心して遊べる公園と
一緒になっている金山神社。

当時と街の様子は変わっているかもしれませんが、
いまでも、ここで暮らしている人に愛されている場所だなと思いました。

また来週も、てくてくします。