2019年5月 4日 (土)

5月4日は中道の右左口から

ここをクリックすると番組を聴くことができます

5月は、中道エリアを、てくてくします。
最初に訪れたのは、右左口(うばぐち)と呼ばれる場所。

山並みも美しくて、とてものんびりした雰囲気の
気持ちのいい場所です。
蔵など、歴史を感じる建物が並ぶ景色もステキです。

Nakamichi_1
甲府市教育委員会の林部光さんに
お話を伺いました。

ここは、古代から駿河と甲斐を結ぶ重要な場所。
多くの人や物が行き交い、甲斐の国に文化も運んできました。

戦国時代には、武田家、織田家、徳川家にも関係があり、
軍用道路として使われました。
武田家が滅んだ後は、織田信長がここから、
駿河へ抜けていきますが、その際に道路を整備したのが、
なんと、徳川家康。
戦国時代を語る上で、ポイントになるような場所です。

そして、時代が更に下りまして、江戸時代になると、
この場所は、生活道路として活用されます。
ここが、甲斐と駿河を結ぶ最短の道路として利用されます。
お魚なんかも、ここから運ばれていたみたいですよ。

Nakamichi_shrine_2
私がお話を聞いた場所は、
右左口の道祖神が置かれたところです。

Nakamichi_dosojin
この写真にある、四角い石が道祖神です。
道祖神に右側には、道しるべがあって、よーく見ると、
右に行くと、甲府。
左に行くと、市川。(市川三郷町)と刻まれています。

これが拡大した写真ですが…
分かりますか?

Nakamichi_guidepost
ここは、甲府へ行く人と、
富士山へ向かう人がそれぞれ分かれる場所なんです。

いまは、のどかで静かな場所ですが、
当時は、賑やかなところだったのでしょうね。
旅人も、行商人も、修験者も、
南アルプスの景色を眺めて、
心を癒されていたかもしれませんね。

古代から多くの人が、ここ土を踏みしめて、
目的地に向かったと思うと、
なんだかワクワクしました。

歴史好きの方は、ここの景色を見ながら、
いろんな時代に思いを馳せることが出来ますよ。
今月の中道エリアも、とても興味深い場所です。

また来週も、てくてくします。