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2018年12月

2018年12月25日 (火)

12月30日放送 第八十七回は『マッチ売りの少女』『星の銀貨』

5 (富士川十兵衛さん撮影)
『 パナホーム山梨 presents SUNSET THEATER 』

ご案内役の 小川もこ です。

毎週、日曜日の17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー
サンセットタイムにお届けする この番組は、
私、小川もこ が 名作をセレクトし 朗読させていただきます。

2018年の最後に 今回 朗読するのは、アンデルセンの書きました「マッチ売りの少女」
と、グリム童話から「星の銀貨」に2編です。

デンマークの国民的詩人で作家のハンス・クリスチャン・アンデルセン(1805-1875)は、
150余編の童話を書いています。4097262211 小学館『世界名作おはなし絵本マッチ売りの少女』末吉 暁子【文】/中島 潔【絵】より

「マッチ売りの少女」は、アンデルセンが創作した童話で、
1848年、アンデルセンが5番目に書いた作品です。
アンデルセンは、自分の母親をモデルにして、この作品を作ったといわれています。
母は、経済的に全く恵まれない少女時代を送っていたのですね。
クリスマスのお話として書き換えられている本もありますが、この童話は
もともと、大晦日から元旦にかけての物語です。
小さい頃に読んだ、お母さんや幼稚園の先生に読み聞かせで聴かされたというかたも多いでしょう。
さて、今回はどう感じていただけるでしょうか。


51gdctcze1l_sx345_bo1204203200_チャイルド本社 ほしのぎんか (チャイルド絵本館)より

もうひとつのお話「星の銀貨」Die Sterntaler, KHM 153)は、
『グリム童話』に収録されている作品です。
ヤーコプ・ルートヴィヒ・カール・グリムと、ヴィルヘルム・グリムの兄弟が編纂したグリム童話は、
グリム兄弟がドイツの民間に伝わる民話約250編を収めた童話集です。
グリム兄弟の創作ではないため、1812年に初版が発行されたときには
『子どもと家庭のための昔話集』というタイトルがつけられていました。

全世界、160以上の言語に翻訳され、世界中の子ども達に愛されています。

「星の銀貨」
貧しい一人の少女が、住むところもなくなり、野原を歩いていると・・・
さて、どんなことに遭遇するのでしょう。

あなたの御感想 お待ちしています。
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sunset@fmfuji.jp
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さらに。この番組ブログの扉のサンセット写真は いつも夕陽・夕焼け・夕景を掲載しています。
最初の頃は、無料の壁紙を貼っておりましたが、
最近、投稿していただいた写真を載せさせてもらっています。
あなたも、綺麗だなぁ〜というサンセット写真が撮れたら、ぜひ。

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日曜日の午後。17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー。

東京や関東近郊の皆様は78.6MHz、甲府は83.0MHzにチューニングして、
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2018年12月18日 (火)

12月23日放送 第八十六回は オー・ヘンリー作『賢者の贈り物』

20181108 (タケゴンさん撮影)
『 パナホーム山梨 presents SUNSET THEATER 』

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今回 朗読するのは、クリスマスにまつわる名作、オー・ヘンリーの書きました「賢者の贈り物」です。

200pxwilliam_sydney_porter オー・ヘンリーO. Henry、本名:William Sydney Porter、ウィリアム・シドニー・ポーター
1862年9月11日 - 1910年6月5日)は、アメリカの小説家で、掌編小説、短編小説を得意としており、
381編もの作品を残しています。
なかでも特に知られているのが、『最後の一葉』 (The Last Leaf)と、
この「賢者の贈り物」 (The Gift of the Magi) ですね。

ここでいう賢者とは、新約聖書の、東方の3人の賢者のこと。

  • メルキオール Melchior (黄金。王権の象徴、青年の姿の賢者)
  • バルタザール Balthasar (乳香。神性の象徴、壮年の姿の賢者)
  • カスパール Casper (没薬。将来の受難である死の象徴、老人の姿の賢者)

その3賢者がキリストの誕生を 贈り物を持って祝いに来たエピソードを下敷きに、贈り物をめぐる行き違いを描いています。

510t8iot4tl_sl500_ 金の星社 刊 (いもとようこ世界の名作絵本)より


お互いのためのクリスマスプレゼントを用意することが出来なかった若い貧しい夫婦がとった行動とは...

ほんとうに素晴らしい贈り物って、どんなものなのでしょう?
お金では買えない、価値ある贈り物って・・・

クリスマスの直前に、どうぞ じっくりと聴いてみてくださいね。

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【追記】
御感想をいただきました。ありがとうございますheart01

いる☆まダムさんから:

もこさんメリークリスマスでした。『賢者の贈り物』、子供の頃は、何ともしっくりきませんでした。
いらないものが二つ増えただけじゃないかとか。
でも女の人の髪の毛はすぐ伸びるんじゃないの?とか(笑)。
でも大人になるにつれて、人の暖かい想いを感じると涙がじんわり浮かぶようになり、
この物語も味わえるようになりました。物なんてあの世に持っていけませんもの。

ええ、ええ。11月1日に百均で買ってきてリビングに飾っていた大きな靴下に、
12月25日まで何にも入らなかったことなんて、私気にしていませんよ。
そう。きっと愛情がパンパンに詰まっているのに違いないですもんね。

クリスマス特集とても良かったです。
特にアンデルセンの『もみの木』は知らなかったので衝撃でした。
『サンタクロースって本当にいるんでしょうか?』も読んだことはあったのですが、
新聞社の対応だったことは忘れていました。
子供の夢を壊さないように、真剣に対応された姿勢に今度は涙がウルウル。
年を重ねるに連れて緩む涙腺に最近ありがたみも感じます。

2018年12月11日 (火)

12月16日放送 第八十五回は『クリスマスの贈り物』『サンタクロースっているんでしょうか』

20180903 (タケゴンさん撮影)
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今回 朗読するのは、日本とアメリカの サンタクロースにまつわるお話、
竹久夢二 作「クリスマスの贈り物」
ニューヨーク・サン新聞の社説「サンタクロースっているんでしょうか」
の二編です。

ひとつめの「クリスマスの贈り物」は、竹久夢二が書いた子ども向けの作品です。20070809121038 研究社 版「童話 春」

512vq765z9l_sx329_bo1204203200_ 小学館 版「童話集 春」

数多くの美人画を世に残した竹久 夢二(たけひさ ゆめじ、1884年(明治17年)9月16日 - 1934年(昭和9年)9月1日)は
画家として有名ですが、子供向けの雑誌に挿絵を描き、童謡や詩を発表するなど、
「子供のための仕事」も数多く遺していることはあまり知られていません。
この作品は、1926(大正15)年12月に研究社から発行された「童話 春」に収められています。
この『童話 春』は、自身による豊富な挿絵も可愛らしい、全19篇を収載した夢二唯一の童話集。
「クリスマスの贈り物」は、クリスマスに欲しいものについて話す みっちゃんとお母さん、
そして、そのお隣りの二郎さんと彼のお母さん。
微笑ましい親子の会話から、今から以上90年前の日本でも、
子どもたちがクリスマスを楽しみにしていた様子が浮かんできます。


ふたつめの「サンタクロースって、ほんとうに、いるんでしょうか?」は、
実際にあったエピソードです。
手紙を出して、新聞社に問いかけたのはアメリカの8歳の少女ヴァージニア。
この可愛らしくも真摯な質問に対して、当時ニューヨーク・サン新聞の記者で論説委員であった
フランシス・チャーチ(Francis Church/1839-1906)氏が、少女への返信として、
優しく丁寧に 社説に載せて答えたのが、この文章です。

51h87718grl_sx336_bo1204203200_ 日本では、偕成社より絵本サンタクロースっているんでしょうか?
として紹介され、ロングセラーとなっています。

子どもから、一度は聴かれたことのある質問。
「サンタクロースって、ほんとうに、いるんでしょうか?」

あなたなら、なんと答えるでしょうか。


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2018年12月 4日 (火)

12月 9日放送 第八十四回は アンデルセン作『もみの木』

Photo (柚子ジャムさん撮影)
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デンマークの国民的詩人で作家のハンス・クリスチャン・アンデルセン。

1805年4月2日、フュン島の都市オーデンセで、22歳の靴屋の父と、
少し年上の母親の間に誕生したアンデルセンは、11歳のときに父親が亡くなると学校を中退、
15歳でオペラ歌手になろうとコペンハーゲンに行きましたが、挫折。
その後デンマーク王などの助力で教育を受け、1828 大学に進学、文献学と哲学を学びました。
その後、各地へ旅をし、数々の旅行記を著し、デンマークに戻ってきた1835年、
最初の小説『即興詩人』を出版します。
同年『童話集』を発表するも、当初はむしろ不評であったといいます。

43年からパリを訪問。この頃には名が通っていたため、
バルザック、ヴィクトル・ユーゴー、アレクサンドル・デュマ父子、ハインリヒ・ハイネなどの
有名人多数と交友しました。

以後死ぬまで約40年で150余編の童話を書いています。
生涯 独身(未婚)であったアンデルセンは、1875年、肝臓癌のため死去。70歳でした。

アンデルセンは、グリム兄弟と共に  童話文学の始祖として並び称されていますが、
アンデルセンの童話は、グリム童話と違って、オリジナル、創作童話の多さが特徴です。

今日、お届けする童話「もみの木」は、1844年12月21日、デンマークコペンハーゲンで出版された
「新童話 第1巻 第2冊 1845 (Nye Eventyr. Første Bind. Anden Samling. 1845.)」に掲載されました。

このお話は、どちらかというと、大人に向けた童話といえるかもしれません。

物語の主人公は、大きくなりたいと願っている ちいさな もみの木。

この もみの木は、もっと大きくなりたい もっと大きくなりたいと強く願うあまり、
今、生きている瞬間 瞬間を大切にすることができないでいます。

もみの木は、空想家で、うぬぼれが強くて、気弱で、落ち着きがなくて、
希望と失望の間で、振り子のように揺れている存在。


この 可愛そうな もみの木の、満たされることのない気持ちに、
なんだか シンパシーを感じるかたも多いのではないでしょうか。

あなたのお家に、もしもクリスマスツリーとして もみの木を飾っていたら。

      それを人格を持った存在として 今夜 眺めてみませんか?

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【追記】
富士川十兵衛さんより、御感想をいただきました。
「もこさん、こんにちは。
放送、仕事が休みだったこともあって車の中でゆっくり聴くことが出来ました。

聴いてた場所は なんと沼津。沼津からもクリアに聴ける場所がいくつかあります。

まず自分が感じたことは、成長を急ぐことでそのあいだのプロセスに気付くことが出来なかったもみの木、更に育った場所の大切さを改めて実感することが出来ました。

これって自分にも言えることだな...なんて改めて感じましたね。

成長していく過程で、良いこと、悪いこと様々なことがあります。

クリスマスの大役を終えて、ネズミたちに生まれ育った森の話をするもみの木、
そんな話をしているところで、改めて森にいたときがいちばん幸せだったと気づかされるんですよね。

最終的に、もみの木は小さく伐採されて燃やされてしまうわけですが、なんか切ない終わり方だったように思えます。

与えられた時間の中で人生を楽しむことが出来るか。
これって今生活している自分を含めたすべての人々の永遠の課題だと思います。

これから先、辛いことも多々あるかもだけど、自分も可能な限りエンジョイ出来るように日々精進します。