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2018年11月

2018年11月27日 (火)

12月2日放送 第八十三回は 江戸川乱歩 作『一人二役』

Photo_2 (TJS Radio新海景基さん撮影)
『 パナホーム山梨 presents SUNSET THEATER 』

ご案内役の 小川もこ です。

毎週、日曜日の17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー
サンセットタイムにお届けする この番組は、
私、小川もこ が 名作をセレクトし 朗読させていただきます。

今回 朗読するのは江戸川乱歩の書きました「一人二役」です。
「疑惑」「覆面の舞踏者」と、ここのところ乱歩作品が好評を博しているので、気をよくしての登場です。

江戸川乱歩(えどがわらんぽ)1894-1965
本名、平井太郎(ひらいたろう)。大正12年、「二銭銅貨」でデビュー。
怪人二十面相や少年探偵団などで乱歩の名を知っているかたも多いかと思いますが、
大人の鑑賞に堪えうる、男女の交錯した世界を描いた短編も人気があります。

この「一人二役」は、春陽堂「新小説」に1925(大正14)年9月、発表された作品です。
貞淑な美貌の妻を持つ、遊び人で日々の暮らしに退屈している夫 T。
その友人による独り語りによって、このTの所業が明らかにされていきます。

Tは ある時、美人の妻が、自分以外の男に好意を寄せる姿を見てみたくなります。
そこでタイトルの如く「一人二役」を演じ、別の男になりすまして妻に近づくことを思いつきます。
Tは、退屈しのぎに、妻にあることを仕掛けます。さて、そのあることとは・・・

「女は、魔物ですね。」

「男は、バカですね。」

あなたは、どう思うのでしょう?

アブノーマル...のような、愛情がいっぱい...のような。
まさに江戸川乱歩の倒錯の世界。 どうぞ、お楽しみください。

お聴きくださっての あなたの御感想 お待ちしています。
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sunset@fmfuji.jp
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さらに。この番組ブログの扉のサンセット写真は いつも夕陽・夕焼け・夕景を掲載しています。
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あなたも、綺麗だなぁ〜というサンセット写真が撮れたら、ぜひ。

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2018年11月20日 (火)

11月25日放送 第八十二回は 新美南吉 作『ごん狐』

Photo (たけごんさん撮影)
『 パナホーム山梨 presents SUNSET THEATER 』

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今回 朗読するのは、新美南吉の書きました「ごん狐」です。
11月4日の放送で「巨男の話」をお送りしたとき、やはり、新美南吉といったら、ごん狐でしょう...!
という話になり。
この物語の季節が秋ということもあって、取りあげてみました。

新美南吉のプロフィールは、こちらのページをご参照ください。

51p678kvhql_sx258_bo1204203200_《ごんぎつね (日本の童話名作選) 》
新美 南吉 (著), 黒井 健 (イラスト) 偕成社 (1986/10/1)

「ごん狐」は新美南吉の代表作ですが、1930年、彼が17歳の時に書いたものです。
この物語の舞台である愛知県半田市は南吉の生まれた土地で、
彼が幼少のころに口伝えで聞かされた物語を基に創作されました。
南吉は4歳で母を亡くしており、孤独でいたずら好きな狐の話は、自分を投影した姿なのかもしれません。
最初は『赤い鳥』の1932年1月号で発表され、南吉の死の直後、
1943年9月30日に刊行された童話集『花のき村と盗人たち』(帝国教育会出版部)に収録されています。

小学校の国語教科書に載っているお話として、ご存知のかたも多いでしょう。
1956年、大日本図書の国語教科書に採用されたのが最初で、ついで1968年には日本書籍、
1968年には東京書籍、1971年には光村図書、1977年には教育出版、1980年には学校図書、
1989年には大阪書籍の国語教科書に採用されました。
学芸会の演目にもよく用いられています。

1985年には毎日放送製作・TBS系列放送の「まんが日本昔ばなし」が、
番組10周年記念として、アニメ映画も制作していますね。

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御感想をいただきました。

新潟のタケゴンさん:
ゴンという名のビーグル犬を飼っていたので「ごん狐」は楽しみにしておりました。
タイトルは聞いたことがありますが、ストーリーは全く知らなかったです。
「ごんは、、」というと、逆三角形で目が細い絵本的なキツネの顔が思い浮かびましたが、
同時にわが家に君臨していたおバカ犬のゴンの顔も交互に思い浮かび、
ちょっとほのぼのしつつ聞いてました。
こんな結末は想定してなかったので、ラストシーンの衝撃が胸にのこります。
「罪を憎んで人を憎まず」は、私にはなじめない考え方でした。

でも、ごんの最期が残念すぎるので、それも良いかと思うようになってます。

匿名希望のカワサキさん:
いつも楽しみに拝聴しています。
小学校の教員なので、どうしても譲れない意見を一つ、申し上げます。
兵十の読みについて、一時期「へいじゅう」と読んだ時も有りましたが、
今では「ひょうじゅう」と読ませています。
聴いていた子供たちは、みんな???と感じたことでしょう(笑)

小川より:
ご指摘ありがとうございます!
まったくのケアレスミスです。
最初のほうは「ひょうじゅう」と読み、後半は「へいじゅう」と読んでいます。
ルビを振り忘れたためのミスです。
今後、このようなことのないように、気をつけます。
また、奇譚の無いご意見をお送りくださいね。
ありがとうございました。

2018年11月13日 (火)

11月18日放送 第八十一回は 海野十三 作『空気男』

1 (富士川十兵衛さん撮影)
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今回 朗読するのは、先週に続いてこの作家、海野十三が書きました『空気男』です。

前回は少年小説だったので、今度は大人向けに書かれたSF小説をお届けしますね。
Img_0 海野十三(うんの・じゅうざ)は、1897年((明治30年)生まれの
日本での SFの始祖となった小説家です。

徳島出身の彼は、その後、神戸一中(現兵庫県立神戸高等学校)を卒業後、
早稲田大学理工科で電気工学を専攻。逓信省電務局電気試験所に勤務しながら、
機関紙などに短編探偵小説を発表し、1928年(昭和3年)、雑誌『新青年』から依頼を受け、
探偵小説「電気風呂の怪死事件」を発表して本格的な文壇デビューを果たしたのです。

理系の海野十三らしい、今回の作品・・・でしょうか。

朗読する「空気男」は、 丘・丘十郎(おか・きゅうじゅうろう)の名で、
「モダン日本」に1937(昭和12)年1月~8月、10月~12月に発表された作品。Cfcd4b37df5d64f9
奇想天外な展開、戦前ナンセンス・ユーモアとも言うべき、SFショートショートです♪
主人公は、発明家の 清家博士。
入り婿養子で恐妻家の彼にとって、細君は、とっても怖い存在。
そこで、妻から逃れるために、透明人間になるこをを思いついた!
さぁ、清家博士は いったいどうなるのか??

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御感想をいただきました。

フクフクフッキーさん:
私も、ふわふわと風に流される空気男になりたいなあ。
体はバラバラにはなれないけど、心はバラバラですね。
日々の人間関係に疲れることもありますね。
ふわふわ風に流され、どこか遠くに行きたくなるなあ。
それでも、今を生きるしかないんですよねえ。
何もかも忘れて、ふわふわできたら楽しいのかなあ。
明日も仕事頑張るかあ。

2018年11月 6日 (火)

11月11日放送 第八十回は 海野十三 作『骸骨館』

20180528_1(TAKEGONさん撮影)
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今回 朗読するのは、海野十三が書きました『骸骨館』です。

Dbjug64a_400x400 海野十三(うんの・じゅうざ)は、1897年((明治30年)生まれの
日本での SFの始祖となった小説家です。
本名、佐野昌一(さの しょういち)。徳島市に生まれ、早稲田大学理工科で電気工学を専攻。逓信省電気試験所に勤務するかたわら、1928(昭和3)年、「新青年」に
『電気風呂の怪死事件』と名付けた探偵小説を発表して小説家として
デビュー。
以降、探偵小説、科学小説、加えて少年小説にも数多くの作品を残しました。
太平洋戦争中、軍事科学小説を量産し、海軍報道班員として従軍した海野は、敗戦に大きな衝撃を受けます。敗戦翌年の1946(昭和21)年2月、無二の親友であった作家の小栗虫太郎(おぐり むしたろう)の死が追い打ちをかけ、海野は戦後を失意の内に過ごしました。
1949年(昭和24年)に結核のため逝去。53歳でした。

筆名の読みは、「うんのじゅうざ」、「うんのじゅうぞう」の二通りが流布していますが、丘丘十郎(おか・きゅうじゅうろう)名でも作品を残し、本名では電気関係の解説書を執筆しています。

111010929280001
今日、朗読する「骸骨館」は、
朝日新聞社から発行していた「こども朝日」の1946(昭和21)年10月1日号
で発表された少年小説です。

仲良し5人組が思いついた、楽しい遊び。
たちまち子供たちの間で、注目の的になっていきます。
夢中になって、真剣に遊びに取り組む少年たちが味わった、ひと夏の冒険談。
映画「スタンド・バオ・ミー」に通じるようなワクワクする世界、お楽しみください。

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